【親知らずのせいで歯並びが崩れる】
こんばんは。
「親知らずのせいで歯並びが崩れるの?」
という質問がよくあります。
「親知らずが手前の歯を押すから、歯並びが崩れる」
と思い込んでいる人、とても多いです。
以前は大学でもそのように教育されていました。
しかし、2000年頃には論文がいくつも出ていて、
もうこの見解は既に否定されているのです。
実際、親知らずがあって、その手前に歯がないにも関わらず、
前歯の歯並びが崩れていくケースもあります。
歯はお口の中で全く動いていないように思っている方が大多数かとは思います。
しかし、実は常に歯が動いているのです!
歯にはあらゆる圧力が多方向からかかり続けています。
頬、唇、舌、かみ合わせ。
高校の物理や数学で「ベクトル」というのを習いますが、まさにあのイメージです。
(物理や数学が苦手な方はゴメンナサイ)
様々な方向からかかる力のベクトルが合成された方向に
歯は動き続けるわけです。
それが1日1秒のことかもしれません。
場合によって1分?10分?・・・人によって、ケースによっては1時間?5時間??
さらには、これが毎日毎日、お口の中で繰り広げられるわけです。
1日1分でも365日経てば365分。
1年間で約6時間にも及びますよね?
10年だったら?60時間ですね。
20年だったら?120時間ですね。
1日10分だったらこの10倍ですから、1200時間!
どうでしょう?
さすがに、1200時間も歯を押していたら、
歯が動いていくというイメージが少しは湧いてきませんか?
小さなことからコツコツと、ではないですが、
小さいことの積み重ねがとんでもないことを引き起こす。
「以前はこんな歯並びじゃなかったのに・・・」
というお悩みを持つ方々、いかがでしょう?
皆さんの歯並びを崩す真犯人は親知らずではなかったのです。
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