一般的に歯が強いと言われるには、主には以下の意味があります。

歯のエナメル質や象牙質を硬くして、物理的に歯を丈夫にするためには、歯を丈夫にする「栄養」を十分に摂ることが大事です。つまり普段食べる食べ物から栄養をとるということになります。

歯を強くする栄養素は主に以下になります。

・カルシウム＝歯の石灰化の働きを助ける

石灰化とは、唾液がカルシウムイオンとリン酸イオンを補給し、エナメル質の結晶を新しく形成すること。

含んでいるもの→牛乳、ヨーグルト、チーズ、豆腐、納豆、キャベツ、ブロッコリー、チンゲンサイ、ひじき、小魚など

・ビタミンA＝エナメル質の土台を作る

ビタミンAは、免疫機能を助け、歯の他にも目、骨、肌、爪の健康を保つ働きがあります。

含んでいるもの→ニンジン、カボチャ、牛乳、レバー、パセリ、海苔、ワカメ、昆布、ひじき、うなぎ、卵など

・ビタミンC＝象牙質の土台を作る

含んでいるもの→ピーマン類、パセリ、ブロッコリー、カリフラワー、さやえんどう、イチゴ、ミカン、バナナキウイフルーツなど

以上のように、カルシウム・ビタミンA・ビタミンCが豊富に含まれている食物を意識的に摂ることで、歯を物理的に強くすることができます。

 

②食後の歯磨きで虫歯を予防する

虫歯にならないためには、食後の歯磨きが重要です。

食後や間食後は、お口の中が酸性になります。食べ物の酸や、口腔内の細菌が出す酸によって酸性化するのです。

そして、酸の影響で、歯からミネラル成分が溶けやすくなります。

ミネラル成分が溶けると、虫歯になりやすくなります。

なので、食後に歯磨きをして、お口の中の酸性状態を取り除き、虫歯になるリスクを減らすことが重要なのです。

酸性の強い食べ物や飲み物を摂った後は、できるだけすぐにうがいをしたり、水やお茶を飲むようにし、歯磨きは食後30分後くらいにすると良いでしょう。

 

③歯にフッ素を塗る

歯を強くする他の方法として、フッ素を直接歯に塗るという方法があります。

フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯菌の出す酸性物質に負けない歯を作る働きをします。

フッ素入りの歯磨き粉（ペースト）も市販されていますが、歯科医院で歯石除去の後に、医療用のフッ素を塗布してもらうのが一番良いでしょう。

 

④規則正しい生活

歯を丈夫な状態で暮らしていくためには、規則正しい生活をすることも大切です。

例えば、仕事や家庭のことで忙しくなって、睡眠をきっちりとらなくなった、偏った食生活が続いている、間食が多い、ということが日常的になると、体の抵抗力が弱くなってきます。

抵抗力が弱くなると、菌が体に入ってきて、歯周病になったり、虫歯になったりします。

ですので、しっかり睡眠をとり、栄養の偏りのない食事習慣を続けることが、歯を強く保つためにも重要となってきます。

 

⑤定期的な歯科医院でのメンテナンス

本来は、自分自身で歯やお口の状態をこまめにチェックするのが良いですが、なかなか意識的に実行に移すことが難しいかと思います。

その様なときは、歯医者さんを頼るのも一つの手ではあるかと思います。

３～６か月に1回、歯科医院にお口のメンテナンスのために通院し、お口や歯の状態をプロの目でしっかりチェックしてもらいましょう！