【唾液の働きについて①】
こんにちは!
皆さん、睡眠中に唾液で溺れそうになった経験はありますか?
多分ほとんどの方は『ない』と答えるかと思います。
実は睡眠中には唾液はほとんど分泌されないのです。
この唾液が出ていないことが朝起きたときの口臭の原因にもなっており、「寝る前に歯を磨いた方が良い」と言われる主な理由です。
今回はその理由についてお伝えします。
唾液には主要なものでも7つもの作用が確認されているそうです。
①抗菌作用
②潤滑・粘膜保護作用
③洗浄作用
④消化作用
⑤緩衝作用
⑥再石灰化作用
⑦歯の成熟効果
今回は①~③について書いていきます。
①抗菌作用
唾液の中には、口腔内の細菌・真菌に対抗するいくつもの抗菌物質が含まれています。
中でも、
・リゾチーム…菌の細胞壁の分解
・唾液ペルオキシダーゼ…菌の細胞膜の破壊
・ラクトフェリン…菌の発育を阻害する
が有名ですが、他にもヒスタチン・分泌型IgA抗体・ディフェンシンなど、多くの抗菌物質が唾液中には存在するそうです。
これらの働きにより、唾液には口腔内の細菌・真菌の繁殖を抑える役割があります。
②潤滑・粘膜保護作用
唾液には、高い粘性によって舌・頬・口唇の運動を円滑にし、発音・咀嚼・嚥下を助ける働きがあります。
また、粘性には粘膜を保護する働きや細菌の凝集による間接的な抗菌作用もあるそうです。
これらの働きを担っている主要な物質にはムチンが挙げられますが、他にも高プロリンタンパク・シスタチンなど様々な物質が関与しているそうです。
③洗浄作用
言わずと知れた作用ではあるかと思いますが、唾液には水分によって細菌や食物残渣を洗い流す洗浄作用があります。
これによって口腔内の環境は保たれているとほぼ断定でき、非常に重要な作用になってくると言えます。
①〜③まとめると、唾液には
①菌の増殖を抑制する
②歯の表面・口腔粘膜を保護する
③口腔内の菌の食べカスを洗い流す
といった働きがあり、口腔内の環境を整えるのに重要な役割を担っています。
冒頭に記載した睡眠中は唾液がほとんど分泌されないということの問題点はここで、睡眠中は唾液による口腔内の殺菌作用や洗浄作用が期待できません。
そのため、睡眠時に菌そのものや菌の栄養源となる食べカス等が残っていると、それを餌に菌が大幅に増殖してしまいます。
寝起きの口臭が強いのも、この菌が大量に増殖していることが原因です。
普段、口腔内環境を整えてくれている唾液ですが、その唾液が出ていない間の口腔内環境は、自分で整えなければなりません。
菌の数や食べカスが少なければ、菌の増殖をある程度抑制できるかと思いますので寝る前にはしっかり歯を磨いて、菌や食べカスなどを可能な限り減らすことがとても大切になってきます!
唾液が出ていない間のお口は日々のご自身のケアで守りましょう。
当店はセルフホワイトニング専門です。
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