【食後すぐ歯磨きはNG?正しい口腔ケアのタイミング】

こんにちは。

名古屋ホワイトニングサロン栄本店です。

 

 

「食べたらすぐ歯を磨きなさい」と幼い頃から教えられてきた方も多いでしょう。

しかし、近年の歯科医学研究により、食後すぐの歯磨きが必ずしも歯にとって最良ではないケースがあることが明らかになってきました。

 

 

◻︎食後の口腔内環境の変化

食事をすると、口の中では劇的な変化が起こります。

まず、食べ物に含まれる糖分を口腔内の細菌が分解し、酸を産生します。

この酸により、口腔内のpHは通常の中性から酸性へと急激に低下します。

 

この酸性環境こそが、歯の表面を覆うエナメル質を軟化させる原因となります。

エナメル質は人体で最も硬い組織ですが、酸に対しては脆弱性を示します。

 

この脱灰状態は食後約20分から30分続きます。

その後、唾液の働きにより口腔内のpHは徐々に中性に戻り、溶け出したミネラルが再び歯に取り込まれる再石灰化が始まります。

この自然な修復プロセスは約40分から60分かけて行われます。

 

 

◻︎なぜ食後すぐの歯磨きが問題となるのか

問題は、エナメル質が軟化している状態で歯ブラシによる物理的刺激を加えることです。

通常であれば問題のない歯磨きの圧力も、軟化したエナメル質に対しては過度な刺激となり、表層の削れや摩耗を促進する可能性があります。

 

特に注意が必要なのは、酸性度の高い食べ物や飲み物を摂取した後です。

柑橘類、トマト、炭酸飲料、スポーツドリンク、ワインなどは強い酸性を示し、これらを摂取した音は口腔内のpHがより低下し、エナメル質の軟化もより顕著になります。

 

 

◻︎正しい食後の口腔ケア

では、食後すぐに何もしなくて良いのでしょうか。

答えは否です。

適切な方法で口腔ケアを行うことが重要です。

 

まず、食後すぐにできることは水でのうがいです。

水で口をゆすぐことで、食べ物残りを除去し、口腔内の酸を薄めることができます。

ただし、強くゆすぎると、酸化したエナメル質に負担をかける可能性があるため、優しく行いましょう。

 

次に、糖分の含まれていないガムを噛むことも効果的です。

ガムを噛む事で唾液の分泌が促進され、口腔内のpHの回復と再石灰化が早まります。

キシリトールを含むガムがあれば、虫歯菌の活動を抑制する効果も期待できます。

 

また、牛乳や無糖のヨーグルトなど、カルシウムやリンを豊富に含む中性の食品を摂取することで、再石灰化を促進することも可能です。

 

 

◻︎まとめ

「食後すぐの歯磨き」について、良い悪いを判断することはできません。

重要なのは、食事内容、個人の口腔状態、生活環境などを総合的に考慮した上で、適切なタイミングと方法を選択することです。

 

酸性度の高い食品を摂取した後は時間を空ける、すぐにケアが必要な場合は水でうがいから始める、個人のリスクに応じて対応を調節するなど、柔軟なアプローチが求められます。

 

口腔健康は全身健康の基礎となる重要な要素です。

正しい知識に基づいた適切なケアを継続することで、生涯にわたって健康な歯を維持することができるでしょう。

 

 

 

 

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