【口腔乾燥(ドライマウス)と虫歯の関係】
こんにちは!
年齢を重ねるにつれて伴ってくるお口の乾燥によって発症、また進行しやすくなるむし歯は非常に深刻です。なぜなら、高齢者のむし歯は多発性で、かつ進行も早く、抜歯に繋がりやすいからです。そこで今回は、「お口の乾燥」についてお話ししたいと思います。
口腔乾燥の原因
①全身疾患からくる口腔乾燥
全身疾患からくる口腔乾燥には、糖尿病・シェーグレン症候群・腎障害・脱水などがあげられます。
②薬物の副作用からくる口腔乾燥
薬物の副作用には、主作用と副作用があります。
主作用はその薬剤の本来の目的作用、副作用は本来の目的以外の薬の作用を言います。薬の副作用で唾液の分泌が抑制されることがあり、それが慢性的な場合、知らず知らずに口腔乾燥を起こしてむし歯のリスクが上げてしまう可能性があります。お薬を内服するときは、起こりやすい副作用について把握してたほうがいいでしょう。
③ストレスからくる口腔乾燥
人は過度なストレスを感じると、交感神経を刺激し唾液の分泌を減少させます。
④治療からくる口腔乾燥
癌治療などの頭頚部への放射線治療による唾液腺障害などから口腔乾燥を起こすこともあります。
⑤口呼吸から口腔乾燥
口呼吸も口腔乾燥を起こすことがあります。口呼吸とは、平時の呼吸でも口を使って行う呼吸です。口呼吸は、鼻疾患や習癖、歯並びの影響が出ていることがあります。
⑥加齢からくる口腔乾燥
口腔乾燥によるむし歯の発症を抑えるためには、正確な歯磨き指導と、生活習慣指導が必要となります!また、基礎疾患の治療、口腔乾燥を起こす薬の処方の変更、唾液腺マッサージなどにより唾液の分泌を図ることも必要です。
更に、一度できてしまった虫歯は、治療後に再発させないことが大切です。現在では、顕微鏡歯科治療という新しい治療方法があり、虫歯を早期発見し、精度の高い詰め物や被せ物と正しい口腔ケアと予防の知識でむし歯の再発最小限にすることが可能となってきています。
80歳で20本以上の歯があれば、生涯食べる楽しみを味わえると言われています。
そして、自分の歯で食べられるように、お口の中の健康を保つことが、全身の健康へと繋がっていきます。
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