【歯周病の検査】
みなさんこんにちは!
歯周病は、特に初期の段階では自覚症状がほとんど出ないので、歯科医療機関での検査を受けないと正確な診断を行うことはできません。
歯周病の検査は、プローブという針状の器具を使って歯周ポケットの深さを調べるプロービング検査、
エックス線写真によって歯を支える骨の状態を調べるレントゲン検査、歯周病の
原因となる歯の周囲の汚れの付着状況を調べる検査などからなります。
歯周病は、歯の周囲の歯ぐきに繁殖した細菌の毒素によって、歯肉が腫れたり歯を支える骨が溶かされていく病気です。
かなり進行してくると、歯肉から出血が現れたり歯がグラグラしてきたりしますが、初期の段階では患者さん自身に自覚できるような症状がほとんど出てきません。そのため歯周病を早期に見つけるためには、歯科医療機関で検査を受ける必要があります。
歯周病の早期から現れる症状の一つに、歯と歯肉との間に隙間ができる歯周ポケットという状態があります。
歯周ポケットは一般には深くなるほど歯周病の程度が進んでいると考えられ、歯肉の入り口から隙間の底の部分までの距離を測定して重症度の判定に用います。
この距離を測定することをプロービング検査と呼び、歯周病の基本的な検査の一つとされています。測定には目盛りのついたプローブを歯と歯肉のすき間にそっと差し込みます。
25g程度と非常に軽い圧しか加えませんので、痛みはほとんどありません。
歯と歯肉の隙間は、歯周病のない健康な歯肉では1~2mm程度なのですが、
歯周病に罹った歯肉では3mmを超えるような深さになり、
重症の患者さんでは10mmを超えるほどプローブが入っていくこともあります。
歯周病の直接の原因は、歯の周囲に付着した汚れです。
プラークが多く付着していると歯周病になりやすくなりますし、また歯周病の治療
を進めていくうえでプラークのつかないようなお口の環境を整えていくことが必要
とされています。
プラークの付着量は、染色液を使って染め出してから軽くうがいをしてもらい、付着している部位がわかるようにします。
そして肉眼で確認して、プラーク付着率を記録します。プラークの付着率は、治療に対する歯肉の炎症のとれやすさや治療が終了した後の歯周病の再発などの指標として用いることができます。
その他の歯周病の検査としては、歯ぐきからの出血の程度を調べる検査、
歯の揺れを調べる検査、歯周病原菌についての細菌検査、などがあります。
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