【誤嚥性肺炎とは?】
こんにちは☺︎
今回は『誤嚥性肺炎』についてご紹介していきます。
『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』とは、呼吸器系の疾患ではありますが
お口の中の清潔と大きく関わっている為、歯科医療の領域でも
非常に大きな関わりのある疾患です。
それではまず最初に私達が食事をする時に飲み込む動作
嚥下(えんげ)について簡単に説明していきます。
私達が食べ物を咀嚼し飲み込んだ後は、食道を通って胃へと食べ物は送り込まれます。
喉の奥は食道へと流れる道と気管支への流れる道が2つに分岐しており
食べ物は食道へ、呼吸時の空気は気管支へと自動的に分かれていきます。
この飲み込む動作を『嚥下(えんげ)』と呼びます。
過去に慌ててお茶を飲み込んだ時に、ムセこんだ経験はありませんか?
あれは通常、食道へと運ばれなければならない水分が、誤って気管支へと流れ込んだ時の反射です。
異物が気管支に入り込まないように、喉の奥には自然に起こる反射機能が備わっています。
次に『誤嚥(ごえん)』について説明していきます。
誤嚥(ごえん)とは、その字のごとく誤って飲み込んだ状態の事です。
本来であれば、食道へと流れなければならない水や食べ物が
誤って気管支へと流れてしまうことを意味します。
健康な若い世代であれば、あまりムセこむことも多くありませんが
高齢者になればなるほど嚥下反射が低下してムセ込みやすくなります。
特に寝たきりの高齢者においては嚥下機能が低下している場合が多い為
この誤嚥については非常に注意しなければなりません。
それではなぜ誤嚥が危険なのかを『誤嚥性肺炎』の説明と一緒にご紹介していきます。
◎誤嚥性肺炎の主な原因
前述したとおり、誤嚥(ごえん)は特別な状態でなくとも起きる問題です。
誤嚥で多いのは水や食べ物ですが、それ以外でも唾液でも誤嚥を起こすことがあります。
その他、夜寝ている時に胃食道逆流により胃内容物を誤嚥したりする場合もあります。
特にこの場合は、酸や消化液を含んでいる胃液を誤嚥してしまうので
気道粘膜を損傷する為、肺炎が起こりやすくなると言われています。
そして誤嚥性肺炎とは、これら誤嚥によって起こる肺炎の事です。
誤嚥によって気管支に細菌が入り込んでしまい、そこで感染を起こしてしまいます。
抵抗力のある若年層では重篤な肺炎にはなりにくいのですが
抵抗力の低下している高齢者はわずかな誤嚥でも、容易に肺炎になってしまいます。
そして最悪の場合には死に至る場合もある深刻な感染症であることを覚えておいてください。
誤嚥性肺炎が心配な方は、お近くの歯科医院にご相談いただくことがオススメです。
口腔ケアを施すことで、お口の中がきれいになると同時に
唾液が促進され味覚も改善していきます。
さらに会話もしやすくなるなど、口腔機能全般の維持・回復につながります。
そして口腔ケアの基本はセルフケアです。
ご自身で適切な歯磨き(ブラッシング)を行うことや、お口をよく動かし
嚥下機能を維持・回復させるような運動も大切になります。
歯科医院では歯科医師や歯科衛生士は、実際のお口のケアをするだけでなく
これらの指導・アドバイスも行います。
誤嚥性肺炎が気になる方はできるだけ早く、歯科医院にご相談いただくことが良いでしょう◎
いまだ毎年肺炎によって亡くなる高齢者は多く
誤嚥性肺炎は死に直結する疾患なので早めの対応が大切ですよ。
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